2000/02/21 運営委員会 資料 5-1 情報サービス検討部会審議事項 Host Count の統計情報提供について、今後の方針について承認をいただきたい。 ●現状の計測報告 幾つかの高速化に関する改善を行い、2000/01より逆引き方式で計測している が、終了時期がいつになるかわからない状況 ●問題点 1)計測に時間がかかりすぎる(改善の余地はあるかもしれない) 2)取得される統計そのものの問題 現状は、「JPNICが保持しているIPアドレスブロック」の逆引きによって ホスト数を計測している。しかし、実際にはARIN/APNICから割り振りをした IPアドレスブロックの中にも.JPを持つホストは存在する。 従来のゾーン転送型はそれらのホスト数も計測できていたので、少なくとも 現在計測している統計は「従来JPNICが取得、公開していたホスト情報」とは 異なるものになってしまう。 3)従来と同じ種類の統計はISCが有料ながら提供している ISCは6ヶ月に1度、全IPアドレス空間を対象にホスト数計測を行い、その情報を 有料($2,500)で提供している。したがって、現在の方向性でJPNICがホスト数 計測を続けたとしても、ISCが提供する数値と食い違う度合いが大きくなる 可能性が高い。 ●今後の方向性に関する提案 ユーザがJPドメインを管理するJPNICに「JPドメインの人口」のような統計を 求めることは考えられるので、従来提供していたような、セカンドレベル別に 分類されたホスト数統計を公開することには意味があると思われる。 ただし、従来のゾーン転送型HostCountで取得していたホスト数と同じ統計を 提供するためには、ISCが行っているように全IPアドレス空間を対象にして ホスト数計測を行わなければならない。しかし、ISCが既に行っていることを わざわざもう一度JPNICが行うことに果たして意味があるか疑問が残る。また、 現状よりも遥かに多いIPアドレスを対象にして、ホスト数計測を行うためには マシン、プログラムとも大幅な改善が必要だが、それだけのコストを支払って まで提供しなければならない統計値なのかどうかも検討しなければならない。 ISCが提供するデータはIPアドレスとホスト名が対になったものがリストされて いるもので、このデータを解析すれば容易に従来提供してきたものと同じ種類 のホスト数統計を提供することができる。ISCに確認したところ、ISCのデータ を解析して得られたデータは自由に公開して良いので、ISCの有料データを 購入し、それを解析することによって得られる数値を統計データとして公開 する方針に変更したい。