第 26 回 JPNIC 運営委員会議事録 開催日時 : 1997 年 1 月 21 日 ( 火 ) 10:00 〜 18:30 場 所 : お茶の水スクエア C館 3F 12号室 出席委員 : 奥山 徹、 河北 隆生(PM)、後藤 邦夫、 後藤 滋樹、 小西 和憲、 佐野 晋、 白橋 明弘(PM)、高田 広章、 田代 彰、 谷村 拓也、 中村 順一、 松本 敏文、 水越 一郎、 水島 洋(PM) 欠席委員 : 浅羽登志也、 今津 英世、 大山 貢、 岡 敦子、 神山 一恵、 鈴木 亮一 提出委任状: 大山 貢、 岡 敦子、 神山 一恵、 河北 隆生、 白橋 明弘、 鈴木 亮一、 水島 洋 役員 : 東田 幸樹、 村井 純 招待者 : David R Conrad(APNIC)、 Kyouko Day(APNIC) 事 務 局 : 丸山直昌( 事務局長 )、吉沢文代、小島育夫、山上正代 傍 聴 者 : 11 名 配布資料: [ 公開資料 ] 資料 1-1-1 第 25 回 JPNIC 運営委員会議事録の承認 資料 1-1-2 IPアドレスの割当関連ドキュメントの改定/制定/廃止 資料 2-1 JPドメイン名割当に関する報告 資料 2-2 IPアドレス割当に関する報告 資料 2-3 JPNICデータベース登録/更新/検索に関する報告 資料 2-4 DNSに関する報告 資料 2-5 情報提供サービスの利用状況に関する報告 資料 2-6 JPNIC会員の入退会に関する報告 資料 2-7 手数料に関する報告 資料 2-8 障害報告 資料 2-10-1 事務連絡担当者会議の報告 資料 3-1 JPドメイン名割り当て検討部会報告 資料 3-8 国際連携検討部会報告 資料 4-1 メンテナンス日 資料 4-3 IPMeeting97 資料 4-4 ドメインネームサーバの設定手続きについての改定 議事 高田 JPNIC 運営委員長司会のもと、センター規程第 30 条第 1 項に基づ き、委員総数の 2/3 以上の出席( 委任状 7 通を含めて 16 名 )を確認し、 第 26 回の JPNIC 運営委員会( 以降「運営委員会」という)の 開催が宣言さ れた。 続いて、資料の確認が行なわれ、資料番号のついていない資料に番号が付され た。 [ 公開議題 ] 1. 前回議事録の確認 1.2) 電子メイル会議の議事録確認 事務局 小島より、資料 1-1-1 〜 1-1-2 に基づき、簡易Voteによる承認が 確認された。 2. 事務局からの報告事項 2.1) JPドメイン名割当に関する報告 事務局 吉沢より、資料 2-1 に基づき報告があった。 *作業日数集計表の全体の平均値が正しくない。 資料の訂正を行なう。 2.2) IPアドレス割当に関する報告 事務局 小島より、資料 2-2 に基づき報告があった。 *JPNICからの直接割当は、減少している。 *JPNICから業務委任会員へのアドレスブロックの委任頻度及び、 サイズが、増加している。そのため、APNICから委任を受ける アドレス空間も、増加している。 *JPNICから業務委任会員への初期委任アドレスブロックサイズは、 小さくなってきている。slow start で委任を開始し、実績により 追加委任アドレスブロックのサイズが変わってゆく。 *業務委任アドレスの未割当率が高く、最終委任からの期間が長い 場合の、アドレスブロックの扱いについて、検討部会で対処を検 討する。 2.3) JPNICデータベース登録/更新/検索に関する報告 事務局 小島より、資料 2-3 に基づき報告があった。 *資料の処理フォーム件数の[処理種類別内訳]で、修正処理と記述 されているが、更新処理の誤りである。資料の訂正を行なう。 *12月の新規登録が多いのは、 OR.JP から NE.JP への移行のため の予約ドメインの登録が含まれるためである。 *1月17日、同一ホストから大量の whois 検索があり、サービスが 不安定になった。 * whois サービスの安定運用のための対策が必要である。 アクセス件数の多いホストの管理者に対して、利用目的等の 確認を行なう。 大量検索に対するシステムの保護を検討する。 2.4) DNSに関する報告 事務局 小島より、資料 2-4 に基づき報告があった。 2.5) 情報提供サービスに関する報告 事務局 小島より、資料 2-5 に基づき報告があった。 *ftp によるアクセスが最も多いファイルは、 domain-list.txt である。 *www のアクセス件数には、もれがある。 ログの生成に問題があるようである。原因を調査し対処する。 *www のファイルアクセスランキングからは、 gif ファイルなどを除く。 *whois 検索内容の集計は、 www 経由以外のアクセスも含めて、全体の 検索状況を資料化する。 2.6) JPNIC会員の入退会に関する報告 事務局 吉沢より、資料 2-6 に基づき報告があった。 *ftp で公開している会員リストに会員数を記述するようにした。 *IPアドレスの割当を受けるために入会しなければいけないと勘違い している場合がある。 2.7) 手数料に関する報告 事務局 吉沢より、資料 2-7 に基づき報告があった。 *12月の割当実績の数値が極端に少ない。 集計プログラムの問題と思われるため、原因を調査し、資料の訂正 を行なう。 2.8) 障害報告 事務局 小島より、資料 2-8 に基づき報告があった。 2.9) 御意見、苦情に関する報告 今回は、報告がなかった。 2.10) その他 2.10.1] 事務連絡担当者会議の報告 事務局 小島より、資料 2-10-1 に基づき報告があった。 *会議において、公開文書の誤字が指摘された。 単純な誤植であるため、公開文書の訂正を承認していただきたい旨 の審議提案を行ない、了承された。 *ドメイン情報とネットワーク情報の運用責任者の変更手続きが異なる。 各検討部会で検討を行なうこととなった。 2.10.2] IPMeeting 96 の報告 事務局 小島より、以下の報告があった。 *96年12月3日から96年12月5日まで、広島で IPMeeting 96 が開催された。 *96年12月4日に ip-users meeting, domain-talk meeting を開催した。 参加者が予想以上であった。 議事録は、すでにそれぞれのコミュニティに報告している。 2.10.3] 科研費について 事務局長より、以下の報告があった。 *平成9年度の科研費の申請を行なった。 2.10.4] 法人化について 事務局長より、以下の報告があった。 *各省庁に内部審査をお願いしている。 *審査の結果により、総会を開催する予定である。 スケジュールを確保していただくために、会員への非公式な お知らせは、早めにしたほうがよい。 3. 検討部会からの報告 3.1) JPドメイン名割り当て検討部会報告 佐野委員より、資料 3-1 に基づき報告があった。 *domain-talk meeting 96年12月4日 地域ドメインの登録管理業務の、地方への分散委譲について、 消極的な意見が出た。また、いくつかの問題があることも指摘 された。少数ではあるが、委譲を希望する地域もある。 *登記情報の活用について CO.JP ドメイン名の登録に際して、登記されているかどうかの 確認を行ない、申請書の正当性を確認する必要がある。 登記情報に関するデータベースの調査を行ない、利用を検討し ている。 *IAHC(international ad hoc committee)からの提案書 商標とドメイン名の関係 日本での対応を検討するため、日本知的財産協会との会合を 持ち、情報交換、意見交換を行なった。 新しいトップレベルドメインの導入(gTLD) IAHCは、提案書に対するコメントを反映し、ドキュメントを 作成中である。 gTLD の種類は、このドキュメントに記述さ れると思われる。 JPNICは、ドキュメントの翻訳を行ない、関係者に配布する 予定である。 ドメイン名の登録管理に関する役割や構造の変革 次回の検討部会会議で、今後の対応等を検討する。 3.2) IPアドレス、AS番号割り当て検討部会報告 水越委員より、以下の報告があった。 *96年12月4日 ip-users meeting を開催した。 *IPアドレス割当関連のドキュメントの改定を行なった。 *AS番号の申請に関するドキュメントを作成予定。 3.3) データベース管理検討部会報告 水越委員より、以下の報告があった。 *認証技術に関する調査委託は終了した。 実装に必要な調整を行なうため、検討部会会議を予定。 3.4) 広報担当検討部会報告 中村委員により、以下の報告があった。 *ニュースレター No7 を IPMeeting 96 で配布した。 *ニュースレター No8 の発効準備 原稿〆切 2月21日 発行 3月19日 巻頭言 丸山事務局長 3.5) 社会的課題検討部会報告 松本委員より、以下の報告があった。 *1月7日 JEPG-IP meeting に出席し、 IPMeeting 97 に関する 打ち合せを行なった。 3.6) JPNIC将来像検討部会報告 今回、特に報告はなかった。 3.7) 財政問題検討部会報告 後藤(邦)委員より、以下の報告があった。 *会費、手数料が決められた、過去の資料の一部が公開されていない。 テキストでない場合、イメージファイルをそのまま公開する。 *会費、手数料を下げる方向で検討している。 法人化の作業、来年度予算などと連動して検討を進めている。 3.8) 国際連携検討部会報告 後藤(滋)委員より、資料 3-8 に基づき報告があった。 *APNIC Executive Council 97/1/30 APNIC Headquarter について 「nonprofit organization の作りやすい国に置く」 という方針があるとのこと。 *APNIC General Meeting 97/1/31 Executive Council のメンバーが2名改選される。 Funding Plan (財政計画) Confederation という枠組が提案される予定。 Member update JPNIC からの報告を行なう予定である。(APNIC Member として) 資料作成は、事務局および後藤(滋)委員が担当する。 *Confederation の導入に関する議論 JPNICの問題点および要求事項 JPNIC が Confederation として登録する場合、JPNICのメンバー をどのように数えるのか。 JPNICとしては、IPアドレス割当業務委任会員数を、JPNICのメン バー数として欲しい。 APNICの回答 APNICとしては、そのように対応することで問題はない。 Confederation の導入に対して賛成することが承認された。 3.9) 規約検討部会報告 今回、特に報告はなかった。 3.10) 情報サービス検討部会報告 白橋委員より、以下の報告があった。 *ftpディレクトリの構成変更を行なった。 ドキュメントのURLをディレクトリの構成に合わせ変更する必要がある。 公開ドキュメントのURLの変更を行なうことが承認された。 古いドキュメントの整理を行なう必要がある。 *ドキュメントのヘッダの形式を決める必要がある。 インデックスや html の生成を自動化することが目的である。 情報サービス検討部会で検討し、提案を作成する。 3.11) 統計データ検討部会報告 今回、特に報告はなかった。 3.12) JCRNからの報告 今回、特に報告はなかった。 3.13) JEPG/IPからの報告 今回、特に報告はなかった。 4. 審議事項 4.1) メンテナンス日 事務局 小島より、資料 4-1 に基づき審議項目の説明が行なわれた。 *メンテナンス後のトラブル対応等を考慮すると、土曜日より、 月曜の朝に設定したほうがいいのではないか。 メーカーのサポートが受けやすい。 *できれば、冗長なシステムを構成し、サービスの停止が発生しない ようにすることを、最終的な目標にして欲しい。 4.2) 国際ルーティング 事務局 小島より、審議項目の説明が行なわれた。 *別途、議論を行なうための場を設けることとし、審議を取り止めた。 4.3) IPMeeting 97 事務局 小島より、資料 4-3 に基づき審議項目の説明が行なわれた。 *JEPG-IP提案の第2案を採用し、実行してゆくことが承認された。 *Internet week で、JPNICが何を行なうかを検討する。 1月31日 16:00 - 18:00 「Internet week 企画会議」 高田、佐野、白橋、谷村、小島など 4.4) ドメインネームサーバの設定手続きについての改定 高田委員より、資料 4-4 に基づきドキュメント改定の説明が行なわれた。 *提案通り承認された。 5. その他 5.1) root name server の secondary の設置 村井センター長より、以下の説明が行なわれた。 *IEPG からの依頼で、日本で root name server の secondary を設置 することとなった。 *運用の条件は、 RFC2010 に記述されている。 *NSPIXP2 の運用メンバで、 root name server の secondary を運用 するという方向で、準備が進められている。 *root name server の運用は、 TLD のレジストリとは独立な立場で、 公平に実施できるような組織がよいのではないかという意見がある。 *JPNICとしては、積極的に支援したい。しかし、レジストリとしての 立場があるため、どのように係わってゆくか調整する。 以上